■■□FX法人化&節税について□■■
2012年より個人のFX税率が20%になり、法人化のメリットが薄れましたが
やり方次第で十分有利となりますので、ここでは節税面を中心に簡単ですが情報を提供したいと思います。
FXに限った節税方法ではありませんので、会社を設立して間もない方にも参考にしていただければ幸いです。
■■□口法人化のメリット□■■

1、レバレッジ規制の影響を受けない
個人では25倍が限度となるレバレッジ規制が法人には適用されません。
業者によっては300倍まで(12/01/15現在)ありますので、効率的に資金を活用する事が出来ます。
2、経費の自由度が増す
PC、書籍、食事、車など・・・これは解説しているサイトが多くありますのでここでは省略します。
3、損失を7年間繰越できる
安定して稼げる保証はありませんので、これは非常に大きなメリットとなります。
4、社会的な信用が得られる
FXを専業でやる場合、個人では社会的には無職扱いですのでクレジットカードを作る事も難しくなります。
ただ、サラリーマンと比べると金融機関からの評価は低くなりがちです。
■■□口個人の節税□■■
会社自身の節税にはなりませんが、給与と調整する事でトータル的に見て節税となります。
付加年金、国民年金基金、確定拠出年金は年金給付まで受け取る事ができませんが、後に残す事は重要です。
1、付加年金
毎月400円、全額控除。国民年金の場合に限定されますが、給付時に毎月200円多く受け取る事が出来ます。
額は少ないですが、たった2年で元が取れてしまうのでオススメです。

ただ、法人は厚生年金の加入義務がありますので基本的には掛ける事が出来ません。
厚生年金の場合は元々組み入れられています。
2、国民年金基金、又は確定拠出年金
毎月68000円まで、全額控除。国民年金か厚生年金かで条件等変わりますが、
国民年金の場合最大68000円まで控除されます。

付加年金と合わせた限度額ですので、最もお得になるのは67000円(掛け金は1000円単位)に
付加年金を合わせた67400円となります。

国民年金基金は利率は安定していますが、運用に不安があります。
確定拠出年金は自分で商品を選択しますので、自己責任での運用となります。
3、小規模企業共済
毎月70000円まで、全額控除。先細りですので不安はありますが、上記年金と排他的に控除されます。
上記年金と合わせる事で最大月137400円(7000円+67000円+400円)、年間164万8800円が控除されます。
■■□口法人の節税□■■
会社は儲かる事ばかり考えていてはいけません。特にFXは不安定で、いつ稼げなくなるかわかりません。
赤字になった時に法人の節税は有効に機能します。
赤字になった時に商品を解約して赤字を相殺したり、
事業をやめる時に廃業を先延ばしにして給与に充てたり、退職金に充てたりと柔軟に対応する事が出来ます。
車含め、経費関連については解説しているサイトが多くありますのでここでは省略します。
1、中小企業倒産防止共済
毎月20万円まで、全額損金(以下全損)。1年間の前納が可能(決算前に最大240万の税金対策)。
最大800万円まで掛ける事が出来ます。
40ヶ月掛けると任意解約でも100%返ってきます。事業を開始して1年が経過している事が条件です。
2、法人保険
近々見直される予定ですが、解約返戻率が高くて全損の終身がん保険が有名です。
様々な会社の商品がありますので、利益に合わせてかなりの調整する事が出来ます。
年々返戻率が上がりますが、100%になるまではかなりの年数を要します。
それでも、リスクヘッジとして非常に効果的です。

マニュライフ生命、マスミューチュアル生命などが返戻率が高く設定されています。
半損の保険でも返戻率の高い商品であれば十分に効果的です。
全損→半損に変更されました。